みどりの雑記帳

みどりです。はてなダイアリーから移転してきました。編み物の話と日常雑記のブログです。

お題: 好きな作家

お題「好きな作家」

いい感じのお題があったので書いてみます。
本好きの下剋上」が別格で特別に好きなのですが、今回は刊行作品が複数あって本が出たら必ず読む作家から選びます。


ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(Diana Wynne Jones)
イギリスのファンタジー作家で、「ハウルの動く城」の原作者です。翻訳本が数冊しか出ていなかった頃からのファンで、昔、英語で本を読んでいた理由のひとつでもあります。翻訳がなかったから原書を読むしかなかった。 いま『九年目の魔法』を何回目かの再読中です。

どの本も全て面白いです。この人の本は、強い女の子が必ず出てきます。彼女たちは心にしっかりした芯があって、とても強く、時には周りをぶんぶん振り回して台風のように周りをなぎ倒しながら目標に向かって一直線に突き進み、世界を変える。わたしはジョーンズさんが描く、そういう女の子たちが大好きです。わたしにとっては、本好きのマインが好きなのもこの延長線上のことなのかもしれません。
逆にそういう女はめんどくさいから近づきたくないという(某ドレヴァンヒェルの領主候補生の男子キャラのような)人には向かない作家だと思います(笑

シリーズ物でない完全な単発の本では時の町が読みやすくておすすめです。でも全部面白いから全部読むといいと思う。

時の町の伝説

時の町の伝説


レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)
ご存知、幻想文学作家と呼ばれるブラッドベリ。この人の本は「絶対に原書で読むべき」と私が思う作家の1人。日本語訳は幻想的なパワーがなくなりすぎてて、まるで別の作品!! 一番好きなのは『何かが道をやってくる』、次点で『火星年代記』ですね。
何かが〜は、10月、ハロウィーンのお話なので、毎年今頃によく読みます。ブラッドベリはハロウィンが得意で、作品を沢山書いてますが、わたしはこれが一番好き。プロローグだけでウットリできる本ってめったにない。


Something Wicked This Way Comes: A Novel

Something Wicked This Way Comes: A Novel

The Martian Chronicles (Voyager Classics)

The Martian Chronicles (Voyager Classics)


パトリシア・A. マキリップ(Patricia A. McKillip)
この人は幻想ファンタジー作家、ですかね。英語だと文章の描写が美しく詩的で、単語ひとつひとつまでがキラキラと美しく光り輝き、わたしには内容をつかむのにも苦労する作家。このキラキラしさを味わうなら断然原書!
翻訳も同じ印象を味わえますが、どうしても何段階もトーンダウンしますね。まぁ、翻訳はフィルターがかかってるってことだから。でもこの作家の翻訳本は全体的にクオリティが高いです。翻訳者と文章の相性がいいんだと思います。
"The Bards of Bone Plain"
"The Book of Atrix Wolfe"
"Song for the Basilisk"
……をkindleで買って未読のまま積んでます。

一押しはこれ

Winter Rose (English Edition)

Winter Rose (English Edition)

冬の薔薇 (創元推理文庫)

冬の薔薇 (創元推理文庫)



恒川光太郎
わたしの中ではこの人も幻想作家に区分されてますが、ファンタジーよりホラー寄りかな。少し前の作品は抜群に素晴らしいのがチラホラあります。最近の作品は迫力に欠けてて、ややイマイチ。ホラーらしく、わりとあっけなく人が死んだりもしますが、そこは「そういうもん」と割り切る(笑

↓この3つのように、異世界にいきなり連れていかれる話が抜群にうまい作家さん。


恩田陸
この人は、ファンタジックで幻想的な部分と、細部まで描きこまれた学園ものとしての部分が好きです。一番回数を多く読んでいるのが麦の海。イマイチ話に入れない作品もありますが、どの作品も好きです。『蜜蜂と遠雷』『終わりなき夜に生まれつく』『EPITAPH東京』を積んでます。

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)

麦の海に沈む果実 (講談社文庫)

六番目の小夜子(新潮文庫)

六番目の小夜子(新潮文庫)

上と外(上) (幻冬舎文庫)

上と外(上) (幻冬舎文庫)


有栖川有栖
ミステリーも1人いれておきます。現代日本ミステリー作家の本は色々と読んでますが、わたしはこの人が一番好きです。一番、視線がやさしくて、やわらかい感じがするから。時々、心の奥が暖かくなるようなジンとした感動があります。『狩人の悪夢』『鍵の掛かった男』『怪しい店』を積んでます。最近数年の作品は読んでなかったりするので、それ以前のものから。


それと、一部読むのは宮部みゆき(時代物は必ず読み、現代物は半分くらい)、小川一水(本によって好き嫌いがあり)、有川浩図書館戦争はダメでした) 等々。まだまだありますが、ひとまずこんなところで。