みどりの雑記帳

みどりです。はてなダイアリーから移転してきました。編み物の話と日常雑記のブログです。

裏も楽しい手編みのマフラー(嶋田俊之)

あちこちで話題の新刊、『裏も楽しい手編みのマフラー』(嶋田俊之)私も買いました。中身は早々とレポートしてくれてる方々のところで確認済みだったので迷うことなく。これは今年一番の台風の目かもしれない、とっても面白い本です。日本語の本でこういうのが出てきてくれたのが嬉しい!!そうよ、巻き物はいいよねー!
(入手するまでに色々あったんだけど、書けば記事2つになりそうなくらい色々あったんだけど面倒だから省きます。)


この本はマフラーを巻いているモデルが子供。全部。できあがりサイズも幅が10センチ11センチとかってものが結構あって、なんじゃこりゃと最初は思った。でも出来上がりの幅が細いものは、よく見ると指定糸が細い。棒針2号とか3号とかそんなのがゴロゴロある。


・・・・・ってことは、もっと太い糸でそのまま作れば自動的に大人用になるってことかしら。うまく出来てるね。


パターンAからYまで25個、マフラーしかない。ストールに近い幅広のものもあることはあるけど、ごく少数だし、とにかく細長い長方形のマフラーだけの本。
内わけは(分け方にもよるけど)だいたいこんな感じ。
 アラン 6
 アランじゃない模様編み・レース 12
 多色使い・編み込み 5
 ビーズ 2


この本で紹介されている裏表のない縄編みは、リバーシブルケーブル(reversible cable)なんて名前で前からよく知られている技法。洋書・洋雑誌ではわりとよく見る編み方だ。Reversible Knittingなんて専用の模様編み集も出てる。リバーシブルケーブルっていうのは、簡単に言うとゴム編みしながらなわ編みをするんだ。なわ編み針の上で表目と裏目があったりとかね・・・。模様が難しくてもだいたいそのバリエーションで説明がつく、というのが私の認識。
好きだから私もちらほら作ってて、たとえば右の写真の2006年に作ったマフラーも同類項。これはScarf Styleに載ってるリバーシブルのマフラーで、私が始めて洋書から編んだ作品。ちなみに、このマフラーのパターンは全部で7行。作り目から仕上げまで、たったの7行! "Scarf Style"は超名作の本なので、持ってない人はこっちもサッサと買ってとっとと編むべきだと思います(キッパリ)。


閑話休題
『裏も楽しい手編みのマフラー』はケーブルもすごく面白そうなんだけど、「その発想はなかった!」的に驚いたマフラーはこれ。新しい技法はなんにも使ってないのに、どうしてこんなに面白いの!デザイナーってすごいわ!
「K:ちょうちん形シェイプのバスケット編み」もう編み始めてます。
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パターン:K:ちょうちん形シェイプのバスケット編み from 『裏も楽しい手編みのマフラー』(嶋田俊之)
糸:野呂シルクガーデンライト 2015番
針:JPN 6号


ちょうちんバスケット。目数と段数を変えて、太さを変えて編んでいく白樺編みマフラー。
このパターンの指定糸「オステルヨートランド オンブレ」は中細で、できあがりの幅が10センチ。なので、もっと太い糸でそのまま編めばちょうど良いサイズになるだろうと思って開始。


糸はやっぱり野呂じゃないと最後まで編み切る自信がなかったので、毛糸蔵をガサゴソ探って見つけた野呂シルクガーデンライトにした。まだ4列目が終わったとこです。繊細さのカケラもない野性的なおばけ提灯になるだろうけど、まあ・・・・いいよね。


うん、ええと・・・・余り糸とくずれ玉でも、これくらいあればマフラー1本分にはなるんじゃないか?
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(ていうか、ちゃんと提灯型になるのかねぇ・・・・不安。)


ちなみに去年の『手編みのソックス』は完全にスルーだった。靴下は興味ないので。今年は話題の本に乗れてなんか嬉しいわ〜。